人物名-後半
後半の人物もやはりケルト神話が最も多いですが、アーサー王伝説、悪魔学など様々なものを題材としています。中には由来として断定するのは困難なものもあるようです。 FE聖戦の後半はゲームをする人によって登場人物の血縁関係が大きく変化するため、先入観が少ないほうがいいという事情もあるのかもしれません。北欧、ケルトなど既存の神話を素材として消化し、プレイヤー独自の神話を完成させるのが、この後半の楽しみ方ということでしょうか。 |
06 | ヨハン | ケルト神話の、トゥレン(Tuireann)の子ユッハル。キアンを倒すが、その子ルーから与えられた試練によって死ぬ。 | ○ | Iuchar |
06 | ヨハルヴァ | ケルト神話の、トゥレン(Tuireann)の子ユッハルヴァ。キアンを倒すが、その子ルーから与えられた試練によって死ぬ。 | ○ | Iucharba |
06 | ハロルド | ノルウェーを建国したハーラル1世。ノルウェー統一までは髪を洗わないと宣言し、統一後、美髪王と呼ばれた。デンマークにもハーラル、イングランドにもハロルド(Harold)の名をもつ王がいる。Haroldは軍事的なリーダーを意味する。 | △ | Harald |
06 | スカサハ | ケルト神話の、影の国の女神スカアハ。ク・ホリンに武術を教えた。 | ○ | Scathach |
06 | ロドルバン | 北欧神話の、人間創造に関わった神ロドウル。オーディン、ヘーニル(Honir, Hoenir)と共に最初の人間を創った。 | △ | Lodur |
06 | ラクチェ | ケルト神話の、トゥレンとブリジッドの子Luchtaine。兄弟のCreidhne、Goibniuとともに技術の神といわれる。発音は不明。 | ○ | Luchtaine, Luchta |
06 | ラドネイ | ケルト神話の、トゥレンとブリジッドの子Creidhne。兄弟のLuchtaine、Goibniuとともに技術の神といわれる。発音は不明。 | ○ | Creidhne |
06 | ラナ | 欧米でみられる名ヘレン(Helen)の愛称ラナ。 | △ | Lana |
06 | マナ | 北欧神話で考えられた、神秘的な力であるマナ。愛や調和の源となる。ポリネシアの島々でも、マナ(mana)は自然界に内在する力として信仰された。旧約聖書では、モーセに従った民が、天から降ったマナ(mana)を食料とした。 | △ | mana |
06 | レスター | イングランド中部の都市レスター。ケルト人が住んでいたが、西暦50年頃までにローマ人が侵入した。 | △ | Leicester |
06 | ディムナ | ケルト神話の英雄フィン・マックールの幼少時の名ディムナ。父クール(Cumhail)の死後、母マーナ(Muirne)が森に隠れて産み、名付けた。 | ○ | Demna, Demne |
06 | デルムッド | ケルト神話の騎士デルムッド。フィン・マックールの婚約者グラーニェ(Grainne)と結ばれるが、フィンの嫉妬により命を落とす。 | ○ | Diarmuid |
06 | トリスタン | アーサー王伝説の騎士トリスタン。王妃イゾルデ(Isolde)を愛してしまうが、ともに悲劇的な死を迎える。 | ○ | Tristan, Tristram |
06 | ユリア | 古代ローマの女性の名ユリア。ユリウス(Julius)の女性形。この時代の女性は名前を持たないため、ユリウス・カエサルの姉妹や娘ら、一族の女性はみなユリアと呼ばれた。ジュリアナ(Juliana)、ジュリエット(Juliet)といった名の起源でもある。 | ○ | Julia |
06 | フィー | ドイツ語で妖精を意味するフェー。フランス語でもフェー(fee)、英語のフェアリー(fairy)。 | △ | Fee |
06 | フェミナ | ラテン語で女性を意味するフェミナ。英語のfeminineの語源。 | △ | Femina |
06 | アーサー | アーサー王伝説の主人公アーサー。聖剣エクスカリバー(Excalibur)を手にブリテンを統一した。息子モードレッド(Mordred)と戦った際の致命傷で命を落とす。 | ○ | Arthur |
06 | アミッド | ケルト神話の薬草の女神アミッド。父ディアン・ケヒトに殺された兄ミァハ(Miach)を蘇生しようとするが、失敗する。 | ○ | Airmid |
06 | シュミット | 西ドイツ首相ヘルムート(Helmut)・シュミット。後に統一ドイツの首相にもなるコール(Kohl)の前任者。 | △ | Schmidt |
06 | カレン | アメリカの歌手カレン・カーペンター(Carpenter)。Karenは北欧後で純粋を意味する。 | △ | Karen |
06 | ブリアン | ケルト神話の、トゥレンの子ブリアン。キアンを倒すが、その子ルーから与えられた試練によって死ぬ。 | ○ | Brian |
06 | ユリウス | 古代ローマの政治家ユリウス・カエサル(Caesar)。独裁官に就任してローマ帝国の礎を築くが、反対派に暗殺される。さらに古くは、ローマ神話の女神ウェヌス(Venus)の子ユールス(Julus)を起源とする。ウェヌスはユピテル(Jupiter・ギリシャ神話のゼウス)の子であるため、ユリウスの一族はユピテルの子孫とされた。他の由来の候補として、アーサー王伝説の、アーサーの姉モーガン(Morgan)の夫はユリエンス(Uriens)。 | ○ | Julius |
07 | ブルーム | 悪魔学の、強欲の悪魔バラム。雄牛、人間、雄羊の三つの頭をもつ。 | △ | Balaam |
07 | クトゥーゾフ | ロシアの軍人クトゥーゾフ。ナポレオンと戦いモスクワを奪われるが、その後のロシアの抵抗でフランスは撤退する。 | ○ | Kutuzov |
07 | ブラムセル | 古代エジプトの王ラムセス2世。旧約聖書のモーセ(Moses)がエジプトを出た時の王といわれる。他の由来の候補として、ドイツ南西部にヴォルムス(Worms)という都市がある。 | △ | Ramesses |
07 | ジャバロー | 旧約聖書の、カイン(Cain)の子孫レメク(Lamech)の子ヤバル。天幕に住み家畜を飼う者の祖となる。 | △ | Jabal |
07 | イシュトー | 悪魔学の、地獄の王アスタロト。女神アスタルテが、中世に悪魔と解釈されたもの。 | ○ | Astaroth |
07 | ライザ | 新約聖書の洗礼者ヨハネ(John)の母エリザベツ。Elizabethの愛称はBeth, Betty, Eliza, Lisaなど多数ある。 | △ | Elizabeth |
07 | ティニー | 英語で小さいことを意味するtiny(タイニー)。他の由来の候補として、欧米でみられる名マチルダ(Mathilda)の愛称ティリー(Tilly)。 | △ | tiny |
07 | リンダ | 北欧神話のビリング(Billing)の娘リンダ。オーディンとの間に出来た子ヴァーリはヘズを殺すことになる。 | △ | Rind |
07 | ナンナ | 北欧神話の光の神バルドルの妻ナンナ。フォルセティの母。バルドルの死後、悲しみのあまり絶命する。他の由来の候補として、シュメール神話の月の神もナンナ(シン)。 | ○ | Nanna |
07 | ジャンヌ | フランスの英雄ジャンヌ・ダルク(d'Arc)。百年戦争を勝利に導いたが、魔女として処刑された。 | ○ | Jeanne |
07 | パティ | 欧米でみられる名パトリシア(Patricia)の愛称パティ。他の由来の候補として、サンスクリット語でpatiは王、持ち主を意味する。ケルト神話では、イタチに会って金持ちになったパディ・オケリー(Paddy O'Kelly)。 | △ | Patty |
07 | デイジー | ケルト神話の雌牛デイジー。隣人の農夫に殺されるが、主人のドナルド・オニアリ(Donald O'Neary)はその皮を売って金を儲ける。他の由来の候補として、欧米でみられる名マーガレット(Margaret)の愛称デイジー(Daisy)。 | △ | Daisy |
07 | レイリア | ポルトガル中部の都市レイリア。アフォンソ(Afonso)1世が12世紀に城を建てた。 | △ | Leiria |
07 | ヴァンパ | ケルト神話の、侵略者と戦った三人の女神のひとりバンバ。Banbaという言葉がアイルランドを表すこともある。 | ○ | Banba |
07 | フェトラ | ケルト神話の、侵略者と戦った三人の女神のひとりフォドラ。Fodlaという言葉がアイルランドを表すこともある。 | ○ | Fodla |
07 | エリウ | ケルト神話の、侵略者と戦った三人の女神のひとりエリウ。Eriuという言葉がアイルランドを表すこともある。 | ○ | Eriu |
07 | アンナ | 欧米でみられる名アンナ。アンナとジェイクが同時に現れる作品としては、1966年のアメリカ映画「逃亡地帯(The Chase)」がある。この中では、脱走犯(主人公)の妻であるアンナが、石油王の息子ジェイクと愛人関係にある。 | △ | Anna |
07 | ジェイク | 欧米でみられる名ジェイク。 | △ | Jake |
07 | イシュタル | オリエント神話の愛と美の女神アスタルテ。シュメール神話のイナンナ(Inanna)が源流で、ギリシャ神話のアフロディテにつながるという。 | ○ | Astarte |
08 | マイコフ | ロシアの詩人アポロン(Apollon)・マイコフ。ドストエフスキー(Dostoevsky)と親交があった。 | △ | Maikov |
08 | ムハマド | イスラムの開祖ムハンマド。商人だったが、唯一神アッラー(Allah)の啓示を受ける。ムハンマドは「数多く賞賛される者」を意味する。 | ○ | Muhammad |
08 | オーヴォ | フィンランド南部の都市オーボ。オーボはかつての支配国の言葉であるスウェーデン語で、フィンランド語ではトゥルク(Turku)。 | △ | Abo |
08 | セティ | 北欧神話の、正義と真実の神フォルセティ。(十二聖戦士の風使いセティ参照) | ○ | Forseti |
08 | ホーク | イギリスの提督エドワード・ホーク。キブロン(Quiberon)湾でフランス軍を破った。 | △ | Hawke |
08 | アリオーン | ギリシャ神話の、馬の神アリオン。海神ポセイドン(Poseidon)と豊穣神デメテル(Demeter)の子。他の由来の候補として、紀元前7世紀頃のギリシャでイルカに救われたという伝説の詩人もアリオン。 | △ | Arion |
08 | ファバル | ケルト神話の王子フォルバ。入浴中の女王メイヴを投石器で倒す。他の由来の候補として、北欧神話で王子ブラン(Bran)が常若の国に行って数百年たってしまうが、その父の名はフェヴァル(Febal)。北欧神話のロキの父はファルバウティ(Farbauti)。ケルト神話では、女神ブリジッドの夫となるブレス(Bres)の父エラサ(Elatha)がフォヴォリ(フォモール・Fomori)族の王。 | △ | Furbaide, Forbai |
08 | アサエロ | ケルト神話の黄金の国の王アサール。食べても生き返る豚を持つ。トゥレン三兄弟がこの豚を求めて旅をした。 | △ | Easal, Asal |
08 | コルータ | ヒンドゥー教の聖鳥ガルーダ。ヴィシュヌ(Vishnu)神と対等に戦い、彼の乗り物となる。 | △ | Garuda |
08 | ディーン | (十二聖戦士の竜騎士ダイン参照) | △ | Dain |
09 | ハンニバル | 紀元前3~2世紀のカルタゴ(Carthage)の将軍ハンニバル。ローマを苦しめるが、最後は敗れて自害する。 | ○ | Hannibal |
09 | ディスラー | 欧米でみられる姓ディスラー。 | △ | Disler, Desler |
09 | ジュダ | イエス・キリストの十二使徒のひとりユダ。イエスを裏切るが、後悔して自殺する。 | △ | Judas |
09 | コープル | ケルト神話の詩人コープル。戦いの神オグマ(Ogma, Oghma)の子。王を風刺する詩を詠んだ。 | ○ | Cairpre |
09 | シャルロー | フランス国王シャルル5世。百年戦争の戦況を好転させ、賢明王と呼ばれた。 | △ | Charles |
09 | カナッツ | ペルシャの地下水路カナート。灌漑用として古代から利用された。 | △ | qanat |
09 | ムーサー | 旧約聖書の預言者モーセ(Moses)のイスラム(アラビア語)での呼称ムーサー。他の由来の候補として、ギリシャ神話の、芸術を司る九人の女神はムーサ(Muse)またはミューズという。ゼウスとムネモシュネ(Mnemosyne)の間に生まれた。 | △ | Musa |
10 | ヒルダ | 北欧神話の戦いの女神ヴァルキリーの一人ヒルド。ヒルドはヒルデガルド(Hildegard)やブリュンヒルド(Brynhild)の愛称で、北欧神話の英雄シグルズの恋人もブリュンヒルド。古高地ドイツ語で戦いを意味するhildiが語源。 | △ | Hild |
10 | モリガン | ケルト神話の、戦いの女神モリガン。カラスや動物の姿となり、戦場に現れる。マッハやバズヴ(badb)と同一視する説もある。 | ○ | Morrigan |
10 | リデール | イギリスの、学寮長の娘アリス・リデル。ルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」のモデルとなる。 | △ | Liddell |
10 | ザガム | 悪魔学の、地獄の王ザガン。ソロモン王が書いたとされる魔術書「レメゲトン(Lemegeton)」では封印された72体のひとり。 | ○ | Zagan |
10 | パルマーク | 北欧神話の英雄シグムンドが主神オーディンから授かった剣バルムンク。(十二聖戦士の神剣バルムンク参照) | △ | Balmung |
11 | スコピオ | 紀元前3~2世紀のローマ(Rome)の将軍スキピオ。ザマ(Zama)の戦いでハンニバルを破る。 | ○ | Scipio |
11 | ロダン | フランスの彫刻家オーギュスト・ロダン。近代彫刻の父といわれる。「考える人」が有名。 | ○ | Rodin |
11 | ユフィール | 悪魔学の、地獄の化学者ユフィール。悪魔たちの健康管理を司る。 | ○ | Uphir |
11 | ボイス | 英語で声を意味するボイス。 | △ | voice |
11 | ロベルト | スコットランド王ロバート1世。スコットランドをイングランドから独立させた。ロベルトは名声を意味するドイツ語に由来する。英語ではロバート、フランス語ではロベール。 | △ | Robert |
11 | フィッシャー | 欧米でみられる姓フィッシャー。英語で漁師を意味する。 | △ | Fisher |
11 | ダゴン | オリエント神話の魚の神ダゴン。バアル(Baal)神の父といわれる。クトゥルフ神話にも登場する。 | ○ | Dagon |
11 | サラマンド | 両生類の一種サンショウウオ。ヨーロッパでは火の中に住むという伝承がある。FE聖戦では光神ナーガ、火神サラマンドと並び称している。 | ○ | salamander |
11 | バラン | アーサー王伝説の騎士ベイラン。兄ベイリン(Balin)と戦い、どちらも命を落とす。 | ○ | Balan |
11 | フェリペ | イエス・キリストの十二使徒のひとりピリポ。最後の晩餐で神の存在を疑い、イエスにたしなめられる。(第二章のフィリップ参照) | △ | Philip |
11 | メング | ケルト神話の、大地の神ダグダの妻のひとりメング。狡猾さを意味する。 | ○ | Meng |
11 | ブレグ | ケルト神話の、大地の神ダグダの妻のひとりブレグ。偽りを意味する。 | ○ | Breg |
11 | メイベル | ケルト神話の、大地の神ダグダの妻のひとりメイベル。不名誉を意味する。 | ○ | Meabel |
11 | アインス | ドイツ語で数字の1を意味する。 | ○ | eins |
11 | ツヴァイ | ドイツ語で数字の2を意味する。 | ○ | zwei |
11 | ドライ | ドイツ語で数字の3を意味する。 | ○ | drei |
11 | フィーア | ドイツ語で数字の4を意味する。 | ○ | vier |
11 | フュンフ | ドイツ語で数字の5を意味する。 | ○ | funf |
11 | ゼクス | ドイツ語で数字の6を意味する。 | ○ | sechs |
11 | ズィーベン | ドイツ語で数字の7を意味する。 | ○ | sieben |
11 | アハト | ドイツ語で数字の8を意味する。 | ○ | acht |
11 | ノイン | ドイツ語で数字の9を意味する。 | ○ | neun |
11 | ツェーン | ドイツ語で数字の10を意味する。 | ○ | zehn |
11 | エルフ | ドイツ語で数字の11を意味する。 | ○ | elf |
11 | ツヴェルフ | ドイツ語で数字の12を意味する。 | ○ | zwolf |